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世界に見る所得格差の実情

 「美しい国、日本」をスローガンに掲げる安倍内閣ですが、世論からは「弱者切り捨て」や「格差無視」といった批判を浴びています。

 所得格差が広がり続けているというのは世界的に見ても同様のことが言えるようです。今日の話題は「世界全体で見た所得格差」についてです。ちょっと気になる記事を見つけましたので、まずはその内容からご紹介しましょう。

 ニュース記事によると、アフリカの超低所得者人口が増え続けているそうです。現在アフリカで、一日あたりの所得が2米ドル(約240円)を下回る世帯は、全世帯の80%にも及ぶそうです。

 いくらアフリカは物価が低いといっても、2ドルでは生きていく上で最低限の生活するのがやっとという収入です。なお、一日当たりの所得が1ドルをも下回る世帯が55%を占めるそうです。これではまともな生活は到底望めません。

 そして気になるのは、その一日の所得が1ドルを下回る人の数が、毎日1万人以上増え続けているということです。毎日ですよ。ILO(国際労働機関)の試算によると、2015年までに所得1ドル未満の世帯は20%増加するのだそうです。

続きはこちら→


 それでは過去の当ブログで取り上げた内容を中心に、世界の所得格差を示すデータをいくつかご紹介しましょう。

「世界の高所得者トップ500人の合計所得は、最も貧しい4億1600万人の合計所得よりも多い。つまりそこには100万倍以上の所得格差があることになる。」

「国連の調査結果によると、きれいな水を飲める環境にない人は世界で11億人に上る。下水道など衛生設備が整っていない環境にある人は26億人。」

「年間180万人の子供が汚れた水のせいで命を落としている。」

「アフリカでは国民の半分以上が読み書きできないという国がたくさんあり、マリやニジェールといった国ではリテラシー・レイトは20%を下回る。」

「2005年の暮れから続いている干ばつや内戦の影響で、東アフリカの国々では1100万人が飢餓に苦しんでいる。既に数百の人々と数万頭の家畜が飢えや脱水症状で亡くなった。」

「もし現在、全世界の人々がアメリカ人並みの生活をするとしたら地球は5個必要。つまりアフリカなどの多くの貧困にあえぐ人々は資源の消費量が極端に少ないため、65億という人口でも地球が何とか持ちこたえている、というのが実情。」

「世界中の人がきれいな水を飲めるようにするための環境整備には、現在よりさらに年間約100億ドル(1兆1800億円)必要だそうです。途方に暮れるような金額に見えますが、世界の国々が軍事費として使っているお金の"たった5日分"だそうです。」


 アフリカでは一日300円にも満たない収入で、なんとか生計を立てようとがんばる人々が溢れている一方で、世界の大富豪たちはリゾート施設の入会金に4千万円をかけたり、宇宙への一泊二日の旅に何千万円も支払ったりしています。
 もちろんそれらを全否定する気はありませんが、なにかしらすっきりしないのも事実です。

↓At-Globe内の関連記事
世界中の人にきれいな水が飲める環境を!−国連の調査より
世界の全ての人々が裕福な生活をするには地球が5個必要!−WWF
「報道か人の命か?」ケビン・カーター氏のドキュメンタリー映画

↓今日の記事の参照サイト
ILO(国際労働機構)のウェブページ
All Africa(ニュースソース)

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atglobeの投稿(15:28:58-2007-04-25) - カテゴリ: 世界経済に関するニュース TrackBacks

コメント

ちゃめ wrote:

ほんと、凄まじい格差ですね。
アフリカに世界のひずみが集積しているような気がします。
改善されて欲しいものですね。
2007-04-26 00:28:04

フミヤ wrote:

”世界の高所得者トップ500人の合計所得は、最も貧しい4億1600万人の合計所得よりも多い。”

これはちょっと衝撃でしたね。資本主義だから当たり前なのかもしれないですけどそれでもちょっとびっくりです。トップ500人はほとんどアメリカ人なんですよね。きっと。
2007-04-26 19:28:32

atglobe wrote:

To ちゃめさん

>アフリカに世界のひずみが集積…
アフリカの犠牲の上にこの地球が成り立っているというのが現実なのかも
しれませんね。
私たちはもっとこの地球上で起こっている現実を直視する必要があるの
かもしれません。
2007-04-27 09:33:07

atglobe wrote:

To フミヤさん

コメントありがとうございます。

>資本主義だから当たり前なのかもしれないですけどそれでもちょっとびっくり…
そうですね。
弱肉強食の競争社会ですから、フミヤさんのおっしゃるようにある程度は仕方が
無いということになるのでしょうが、少し極端すぎますよね。

>トップ500人はほとんどアメリカ人なんですよね…
おそらく半数あるいはそれ以上をアメリカ人が占めていると思います。
2007-04-27 09:42:22

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