At-Globe

中国政府のネット言論統制と戦う市民ジャーナリズム =ブログ

 ニュースでご覧になった方も多いと思いますが、先日中国で、誘拐した子供を強制労働させていた工場が摘発されました。工場ではまるで奴隷のような扱いを受けていたと聞いています。その後他の工場にも調査が入り、これまでに8歳から18歳の未成年者50人を含む560人を救出したそうです。

 この摘発のきっかけとなったのは、子供を誘拐された親など400人の市民による必死の捜索だったといいます。彼らはついに工場を突き止め告発しました。中国の中央政府もこれにはさすがに重い腰を上げ捜査を開始したというわけです。

 そして中国政府が動いたのにはもう一つ"わけ"がありました。それはブログサイトで事情を知った市民の反発を恐れて動き出した、というものです。

続きはこちら→


 中国のテレビ局など大手メディアは、政府の介入により自由な報道はできないのが実情です。そこでこの400人の親たちは数年間にわたり、ブログサイトなどインターネットを通じて、国内で子供の誘拐や人身売買が行われている実態を公開してきました。そのおかげで多くの市民がこの事件について知り、そして政府をも動かす力になったともいえるでしょう。中国政府としては、オリンピックを控え国際社会に悪いイメージは与えたくない、という事もあったのでしょうか。

 ところで、中国で多くの市民に訴える手段としてブログを利用するという先駆けとなったのが、強引な立ち退きを迫る悪徳土地開発業者と汚職にまみれた公務員を告発するブログを立ち上げた夫婦でした。その後ブログが多くの市民ジャーナリストの活動の場となっていったのは言うまでもありません。

 そんな中、中国では今年に入ってインターネットで出回る情報の"検閲"を強化し始めました。胡錦涛国家主席は、インターネットの"浄化"が必要であると述べているようですから、今後は政府にとって都合の悪い情報を発信するブログサイトは閲覧できなくなっていくかもしれません。

 しかし最近ではブログに加えて、"You Tube(無料動画配信サイト)"を使って映像で世界の人々に訴えるという方法も市民ジャーナリストの選択肢となったようです。ネット社会の今、もう中国政府も無数に湧き出てくる情報を止めることはできないかもしれません。

↓At-Globe内の関連記事
世界の超大国へ−中国経済という名の脅威
ネットで知り合った彼に会うために海を渡った16歳の少女
インターネット先進国、韓国が抱える悩み

↓今日の記事の参照サイト
ABC News(ニュースソース)
徒然日記(中国、誘拐した子供を強制労働させる奴隷工場)

ブログランキング・にほんブログ村へ人気ブログランキング←この記事に一票

「インターネット関連問題」カテゴリの他の記事も見てみる
At-Globeのブログ最新の記事も見てみる
atglobeの投稿(19:44:25-2007-06-26) - カテゴリ: インターネット関連問題 TrackBacks

コメント

ちゃめ wrote:

ネット検閲には「中国方式」なんてのもあるそうですね。
でも、「検閲」は中国だけの問題では無いそうです。
写真投稿サイト Flickr も検閲が問題になっていました。
http://www.flickr.com/group...
2007-06-26 22:42:04

atglobe wrote:

To ちゃめさん

>写真投稿サイト Flickr も検閲が問題になっていました…
情報ありがとうございます。
この話題は知りませんでした。

どうやらYahoo!がフリッカーを買収した以降、この"検閲?"問題が
論議を呼んでいるようですね。
今回のフリッカー検閲問題は、ドイツ、シンガポール、香港、韓国から
アクセスした場合に、"安全認証"の無い写真の閲覧はできない、という
もののようです。

フリッカー側の説明によると、ドイツに関しては、ドイツ国内の厳しい
規制に対応するための処置であり、決して検閲ではない、としています。
しかしどんな基準で安全認証を出せるのかはあいまいで、具体的に言及
するのを避けているようです。
さて今後どう展開するのか、注目しましょう。
2007-06-27 10:55:22

コメントを追加

:

:

トラックバック

TrackBack URL