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ビンラディンのメッセージ、そして世界の人々の反応

 先日アメリカの放送局が、9.11同時多発テロなど多くのテロ事件の首謀者とされるあのウサマ・ビンラディンの肉声メッセージビデオを放映しました。3年ぶりとなる彼の映像は、染めたのかあごひげが黒々としており、伝わっていた病気で弱っているという報道を打ち消すような姿でした。

ウサマ・ビンラディン −アルジャジーラネットより

 今日はイスラム系放送局アルジャジーラ・ネットから、ビンラディンのメッセージの要約と、それに対して寄せられた世界中の人々からの意見を一部抜粋してご紹介いたしましょう。

<ウサマ・ビンラディンのメッセージの要約>

これは重要なメッセージだからよく聞いて欲しい。
まずは我々(イスラム教徒)に対して仕掛けられている戦争、そしてそれがもたらしたものについて話をしよう。

アメリカが世界一の経済大国であり世界一強力な軍隊を持っているのにもかかわらず、19人の若者たち(9.11の同時テロ実行犯)はそのアメリカに風穴を開けることに成功した。

続きはこちら→


ブッシュ(米大統領)は、マリキ(イラク首相)と協力してイラクに自由をもたらすと語っているが、彼がやっていることは一つの宗派(シーア派)に肩入れして他の宗派(スンニ派など)を迫害しているだけだ。

それによって(イラクは)内戦状態に陥り、もはや彼(ブッシュ)の手に負えない状況となっている。

これが彼の言っていた「自由」の現実なのだ。

9.11以降、ブッシュが演説で繰り返すのは「この(テロとの)戦争を続ける他に選択の余地はない」という言葉だ。
しかしこれはチェイニー(副大統領)やラムズフェルド(元国防長官)といったネオコン(新保守主義)の連中の言葉をそのまま使っているだけだ。「テロとの戦いを続けなければホロコースト(大量殺戮)が繰り返される」と…。

我々(イスラム教徒)は圧制に屈することはない。我々はいかなる侮辱をも跳ね返し、我々に対する攻撃には報復を行う。

大量殺戮はあなたたち(アメリカ人)によって繰り返されてきたのだ。
(アメリカの原住民である)インディアンはもうわずかしか残っていないし、日本ではつい最近長崎と広島で追悼式典が行われたところだ。

それでもあなたたち(アメリカ人)はブッシュを大統領に選んだ。それはブッシュがイラクやアフガニスタンの人々を殺すことを信認したことになる。
それでも罪はないと言い張るのか。

(資本主義国家では)権力をつかむことができるのは大資本家だけだ。そして民主主義が大企業から大統領や議員たちへの献金を許すのであれば、民主主義が戦争をやめることができないのは当然のことだ。
君たちにとっては「金が全て」なんだろう。

ブレジネフ(元ソ連大統領)が犯した過ち(アフガン侵攻)を、今ブッシュが繰り返しているのだ。

  以上、メッセージの要約
**********************************************

<アルジャジーラ・ネットに寄せられたコメント(抜粋)>
 ※( )内はペンネームと在住の国

(Be Humble −イギリス)
ビンラディンが脅威だとは思わないし、アルカイダの存在はイスラム諸国や15億人のイスラム信者にとって決して歓迎できないものだと思う。
むしろネオコンたちにとって好都合と言えるのではないかな。彼らはそれを盾に中東へ侵略し石油を手にしている。
ものすごく強大な軍備を誇る国が、ろくな武器も持たずにパキスタンかアフガニスタンの穴蔵で身を潜めている男を「危険人物」と言っている。
残念なのはアメリカのメディアが民衆の「恐れ」を煽っているということだよ。

(Flora −イギリス)
アメリカ政府はウサマがまだ脅威であるということを証明しようとしているんだと思う。
私の個人的な意見としては、ウサマはすでにアメリカの拘束下にあるか、またはもう死んでいるのではないかな。
本当のテロリストは、オサマの名をつかって罪のないイスラム教徒を殺している人たち。

(rezasantorini −アメリカ)
Floraさんへ、殺されているのはイスラム教徒だけではないんですよ。

(Steve −ベルギー)
当然ビンラディンは人類にとって脅威だと思うよ。
彼はコーランの教えに忠実に従う。世界を支配して全ての人にイスラム教を信仰させようとしているんだ。

(TorontoCAD −アフガニスタン)
このビデオは大統領選の時期を狙ってアメリカ人の誰かが流したんだよ。国民にとってどれほどアメリカ政府の力が必要なのかをもう一度思い出させるためにね。

(Syed −パキスタン)
Floraの言うとおりだと思う。
ウサマはアメリカにとって脅威ではないと思う。彼をモンスターに仕立て上げることによってイラクへ侵攻する口実を作り、イスラエルとの友好関係を強化した上に石油まで確保したのだから。

(Mohammad −イギリス)
世論調査の結果によると、第二次大戦終結以降の人類の最大の脅威はブッシュ政権だったそうだ。
多くの命を奪っているのはテロリズムではなく、無差別な砲撃によるものだ。
イラクの犠牲者は70万人に近づいているし、500万もの人が家を失っているんだ。

  ※以上、コメントの抜粋
**********************************************

 ウサマ・ビンラディンのラディン一族は、建設業や石油関連の会社を複数抱えた大富豪の家系だそうです。
 またアメリカのブッシュ大統領一族とも関係が深く、ウサマの父のムハンマド・ビンラディンは、現アメリカ大統領の父であるブッシュ元大統領とともにカーライル投資グループの役員であったという事実もあります。さらにウサマの兄は、現アメリカ大統領のブッシュ氏がかつて経営していた石油会社の共同経営者だったといいます。

 私個人的には、もちろん9.11の同時多発テロは恐ろしい事件だったし決して許せないという思いがありますが、報道やインターネットなどから得られる情報を知れば知るほど、これら一連の出来事に何か「しっくりと行かない」感覚があるのです。
 ご紹介した世界の人々からのコメントを読んでいても、その多くの人が「何かがおかしい」と感じているように思います。

 皆様はどんなことを感じましたでしょうか。

↓At-Globe内の関連記事
9.11−あの日、本当に何が起こったのか?
イラク開戦から4年、トラウマに苦しむ子供たち
核を持つ国、軍を持たない国

↓今日の記事の参照サイト
Al Jazeera Net(ニュースソース)
Al Jazeera Net "Osama bin Laden tape: Your views"
ウィキペディア "ウサマ・ビンラディン"

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atglobeの投稿(18:54:42-2007-09-14) - カテゴリ: 世界の奇妙なニュース TrackBacks

コメント

atglobe wrote:

余談ですが、パキスタンで行われた世論調査によると、ビンラディンは
ムシャラフ大統領よりも人気が高かったそうです。
ムシャラフ氏の支持率が38%だったのに対して、ビンラディンは46%
だったとか…。
なんと言っていいのやら…。

ムシャラフ大統領のパキスタン国民からの支持が低いのは、彼がかなり
アメリカ寄りの外交を続けているせいで、同じ世論調査によると、アメ
リカによるパキスタン国内への軍事介入について反対すると答えた人は
75%近くいたそうです。
2007-09-15 17:09:27

ちゃめ wrote:

atglobe さん、ご無沙汰でーす。
このビン・ラディン、記されているようにみょーに若いですよね。
わたしも、アルジャジーラネットに寄せられたコメントと同じようなものです。

パキスタン、どうなるのでしょう?
亡命先から帰国した元首相をはじめとする政治家を拘束しているようですが…。
レッド・モスクの事件といい、なにやらきな臭い雰囲気ですね。
2007-09-19 12:43:33

atglobe wrote:

To ちゃめさん

ちゃめさん、こんにちは。
返事が遅くなり申し訳ございません。

>このビン・ラディン、記されているようにみょーに若いですよね…

そうですよね。
ウサマ・ビン・ラディンには非常に良く似た影武者がたくさんいると
いう話を聞いたことがありますが、今回の映像はどうなのでしょうね。
報道によると、本人のようだ、とのことですが…。

>パキスタン、どうなるのでしょう?…

気になりますね。
レッド・モスクでの一般人の犠牲者数は、当初発表された数よりも
相当多いのではないか、という見方もあるようですし…。
2007-09-24 16:11:21

NANA wrote:

9.11こそ「テロ」を脅威として、先制攻撃を行うための狂言だったんじゃないですか?あまりにお粗末すぎて専門家が見ればすぐにバレる嘘で固めていましたが・・・是非9.11で家族を失った方々、友人を失った方々は、こちらを見て「真相究明」を政府に呼びかけて欲しいと思います。
http://www.youtube.com/watc...

http://www.youtube.com/watc...
2009-09-09 16:50:21

At-Globe竹内 wrote:

To NANAさん

コメントありがとうございます。
返事が遅くなり失礼いたしました。

>9.11こそ「テロ」を脅威として、先制攻撃を行うための狂言…

もし「9.11」がアメリカ政府の自作自演の狂言だったとしたら…、と考えると
恐ろしいですよね。
私としては様々な情報から、自作自演ではなく、テロの情報をアメリカ政府は
つかんでいたがお粗末な対応になった、というのが真相ではないかと思って
います(そう信じたいと言った方がいいかもしれません)が、どうなの
でしょうかね。

At-Globeのこちらの記事もご参照ください

9.11−あの日、本当に何が起こったのか?
http://blog.at-globe.com/in...
2009-09-28 12:44:14

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