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"Give 1 Get 1" − $100コンピュータの一般向け販売開始へ

 以前にも取り上げておりました100$コンピュータですが、一般向けの販売を開始するそうです。

XOコンピュータ(100ドルコンピュータ)販売受付いよいよ開始!

 このコンピュータは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のネグロポンテ氏やコンピュータの専門家らが中心になってプロジェクトチームをスタートしたところから始まりました。
 100ドル(1万1千円強)という安価なコンピュータを開発し、それを発展途上国の子供たちに無償で提供することで彼らに学ぶ機会を与えたい、というのがプロジェクトの目的です。「無償で」というのは国や団体からの支援を受けてということです。

 ではなぜそのコンピュータを一般向けに販売するのでしょう?

 それにはちゃんと理由があるのです。 
 
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 このコンピュータの一般向け販売用のキャッチフレーズは"Give 1 Get 1"、つまり「1台は途上国の子供たちのために寄付を、そしてもう1台はお手元へお届けします」というものです。これが販売条件ですから、「1台だけ購入する」というわけにはいきません。

 ちなみに価格は400ドルです。「100ドルコンピュータなのだから2台で200ドルでは?」と思われるでしょうが、残念ながら400ドルなのです。プロジェクトのメンバーによると、「将来的には100ドルまで値を下げたいが、現在の生産台数では開発費や製造費をまかなえないため」という理由により、現在はどうしても1台200ドル程度になってしまうのだとか。

 ところでこの一般向け販売ですが、計画では来年以降スタートする予定でした。スケジュールを前倒ししたのは途上国への販売が難航しているためとも言われています。当初予定していた今年度の販売台数300万台に対し、現在までに注文があったのはペルーの25万台と、イタリアの5万台だけだそうです。ちなみにイタリア政府はこの5万台のコンピュータをエチオピアの子供たちのために寄付するのだそうです。

 さてこのコンピュータ、安価にするためにコンピュータの速度など基本性能では劣るものの、途上国の子供たちにとって使いやすいようにと様々な工夫がされています。
 電源のないところでも使えるようにソーラー(太陽光)電池や足ふみ式の発電装置が装備され、インターネット環境がないところでもこのコンピュータ間で通信可能なWi-Fi(ワイ・ファイ)アンテナもついています。
 さらに学校と自宅の両方で使うため、持ち運びの際に壊れないよう非常に丈夫なつくりです。水中に10分間放置しても大丈夫な耐水・耐塵設計で、1.6mの高さから落としても壊れないのだそうです。

 日本にお住まいの皆様でこのコンピュータに興味がある、あるいはプロジェクトの考え方に賛同して購入を検討したい、という方がいるかもしれません。そういった方のために販売しているサイトをお知らせいたします。ちなみに今回第一回目の受付は本年(2007年)11月12日から26日までの期間です。

↓100ドルコンピュータ(XOコンピュータ)の販売サイト
http://www.xogiving.org/

 ただし、購入する前にご注意申し上げます。

 まず第一に、このコンピュータのソフトウェアは日本語版ではありません。英語版、またはアフリカなどの主要言語版はありますが…。
 次に、今回の販売はアメリカとカナダ国内からの購入受付を想定しているようです。ですから日本から申し込みをしても断られるか、または送料の上乗せがある可能性があるでしょう。

 今回の一般向け販売で寄付されたコンピュータは、カンボジアやアフガニスタン、ルワンダといった最貧国の子供たちへ送られる予定だそうです。
 プロジェクトはスタート当初に予測していたよりも難航しているようですが、世界中の子供に学ぶ環境を実現できれば本当にすばらしいことだと思います。何年かかってもぜひ実現して欲しいですね。

↓At-Globe内の関連記事
$100コンピューター、いよいよ世界の子供たちへ
世界のリテラシー・レイト−アフリカの人々にもウィキペディアを
世界に見る所得格差の実情

↓今日の記事の参照サイト
One Laptop Per Child XO Giving(XOコンピュータ販売受付サイト)
One Laptop Per Child(プロジェクトのオフィシャルサイト)
New York Times(ニュースソース)
BBC News(ニュースソース)

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atglobeの投稿(15:12:00-2007-09-25) - カテゴリ: 世界経済に関するニュース TrackBacks

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