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バレンタイン・デーを祝えない? −サウジアラビアの苦悩−

 2月14日といえば、皆さんご存知の通り「バレンタイン・デー」です。日本の風習では、女性が好意を寄せている男性にチョコレートを贈るものですが、欧米では男女どちらからでもOKです。
 バレンタイン・デーはずいぶん昔から異性への愛の誓いをする日だったようですが、この日にチョコレートを送るようになったのは19世紀後半になってからだそうです。

バレンタインデーの贈り物は買えません!(CBCより)

 さて本題ですがCNNによると、サウジアラビア政府は、2月14日までの期間、花屋やギフトショップの店頭から全ての"赤い"商品を撤去するよう命じました。サウジアラビアやイランなど、いくつかのイスラム教国家ではバレンタイン・デーを祝うことが禁じられているのです。

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 その理由をサウジアラビアの宗教学者はこう語っています。

「イスラム教徒として、私たちはイスラム教以外の宗教の祝い事をするべきではない。特にバレンタイン・デーのように、結婚前の男女の不道徳な関係を助長するようなものはなおさらだ。」

 イスラムの経典であるコーランを憲法とし、その教えを忠実に守るサウジアラビアでは、親戚関係以外の男女が婚姻前に公共の場で一緒にいることを禁じています。ましてやキリスト教のお祝いであるバレンタイン・デーなど以ての外(もってのほか)、というわけです。
 
 これによりサウジアラビア国内の店頭からは当分の間、赤いバラ、赤い包装紙や箱、テディベアなどが消えてしまいます。そうはいってもやはり需要はあるらしく、闇市場では赤いバラをこっそり販売している業者もあるそうです。ただし値段は通常の6倍の30リアル(約860円)だとか…。

 ところでサウジアラビアといえば、女性の人権問題がよく話題になります。サウジアラビアでは、女性が公共の場で「腕や足など肌を露出すること」を禁じている他、女性が「車を運転すること」すら禁止されています。車を運転することまで禁じているのは世界でもサウジアラビアだけです。

 この記事を読んでいて私がふと思ったのは、「文化 VS グローバル化」という図式です。

 世界標準(グローバル・スタンダード)なんていう言葉もありますが、現在この世界で進んでいるグローバル化は経済だけでなく、文化の標準化をも進めているように思います。先に述べたサウジアラビアで行われていることを擁護するわけではありませんが、しかしそれは昔から受け継がれてきたイスラム文化であるわけです。
 日本に目を移せば、戦後、生活スタイルの欧米化(つい「欧米か!」って連想しちゃいますよね)が進み、日本独自の文化は薄れつつあるように見えます。それが悪いことかどうかはわかりませんが…。
 いずれにせよ、そう考えるとサウジアラビアの抱える悩みも案外難しい問題のような気がするのは私だけでしょうか?

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↓今日の記事の参照サイト
CNN(ニュースソース)
CBCカナダ(ニュースソース)
Wikipedia(Saudi Arabia)

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atglobeの投稿(21:30:16-2008-02-12) - カテゴリ: 世界文化に関するニュース TrackBacks

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