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ようやくパソコンが解禁になった国 −キューバの規制緩和−

 つい最近まで、個人でパソコンや、それどころか携帯電話すら自由に購入することが許されていなかった国があります。それはキューバ共和国です。
 キューバはカリブ海に浮かぶ社会主義国家で、アメリカのフロリダ半島のすぐ南に位置しています。

 半世紀に渡って続いたフィデル・カストロ政権の下、国民には厳しい規制が課せられていたのですが、80歳を超える高齢からフィデル・カストロ議長は2008年2月に引退を表明、弟のラウル・カストロ氏が国家評議会議長(首相)を受け継ぐことになりました。

キューバでパソコンを購入する人たち(AP)BBCより

 ラウル・カストロ議長は就任して早々に、これまで国民に課されてきた規制を撤廃することを打ち出しました。これまで自由に購入することが禁じられていた家電製品を個人が店頭で買えるようにしたのです。

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 4月には携帯電話が店頭にお目見えし、販売開始から10日間で既に7400台が売れたそうで、今後5年間に140万台の新規契約を見込んでいるのだとか。ただし値段が約13,000円と、平均月収が2,000円そこそこのキューバ国民にとってはかなり高価な買い物になります。

 そして5月に入り、いよいよパソコンも店頭に並ぶようになったのですが、こちらのお値段は9万円以上ですから、国民の平均年収の3倍以上もの高額商品ということになりますね。一般の国民には手が出ないかもしれません。それでも写真にあるように購入できる人たちがいるのは、アメリカ等へ渡った親戚からの仕送りのおかげというのが大半のようです。

 今後も次々と家電製品が店頭に並ぶことになりそうですが、キューバでは最近少し改善したものの慢性的に電力不足の状態にあるため、電力消費量の大きな家電はもう少し先になりそうです。例えばエアコンは早くて来年、オーブンや電子レンジなどは2010年頃には販売開始となる予定です。

 また、先ほどご紹介した既に販売が開始となっているパソコンですが、インターネット接続ができるようになるのはもう少し先のようです。キューバと同様に反米派のベネズエラが、カリブ海の海底に光ケーブルを施工中ということですから、まだ数年かかるのかもしれませんね。それにしてもインターネット接続ができないのではパソコンを購入する意味はあるのでしょうかね。

 他にもDVDプレイヤーや24インチのカラーテレビなど、これまで全く手に入らなかったものが次々と自由に購入できるようになるわけですが、一般のキューバ国民にとってはどれも当分の間は高嶺の花なのかもしれませんね。

↓At-Globe内の関連記事
"Give 1 Get 1" − $100コンピュータの一般向け販売開始へ
世界に見る所得格差の実情

↓今日の記事の参照サイト
BBC(ニュースソース)
BBC(ニュースソース)
National Post(ニュースソース)
Wikipedia(キューバの情報)

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atglobeの投稿(20:11:25-2008-05-03) - カテゴリ: 世界経済に関するニュース TrackBacks

コメント

valvane wrote:

キューバ! パソコンは軍事転用可能なものですから、ダメだとされる国はけっこうありますが、他の一般的な家電製品も個人での購入・所有が認められていなかったとは! 驚きです。あんな常夏の国なのに、エアコンもなかったんですね。これからは購入できることになって良かったですが、所得の問題と電力供給量の問題が、まだ控えているんですね。難しい…;;
2008-05-25 19:18:14

atglobe wrote:

To valvaneさん

valvaneさんこんにちは。
ご無沙汰しております。

そう、キューバは暑いでしょうね。
残念ながら行ったことはありませんが…。
キューバの人たちはようやく少し自由を味わえるかもしれませんね。
本当に少しずつ徐々に徐々に、でしょうけど。

読んでいて思ったのですが、暑い気候の地域にに貧しい国や人が多く
分布していますよね。
暑いから産業が育たないのか、それとももっと別の理由でしょうか。
文明の発祥から考えると、川が無いからでしょうかねえ…。
2008-05-27 20:40:19

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