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トロッコ問題? 教育? −たけしの日本教育白書より−

 先日フジテレビ系で放送された「たけしの日本教育白書」の冒頭で、「トロッコ問題」という二択の設問が紹介されました。ご覧になった方もいらっしゃると思うのですが、その設問の内容は以下のとおりです。

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“トロッコ問題”(フジテレビの公式サイトより)

ブレーキが壊れたトロッコが猛スピードで走っています。
その先には5人の作業員が…
大変、このままでは5人がはねられてしまいます。
あなたが立っているのは、引き込み線のすぐそば。
もしあなたが自らの手でポイントを切り替えれば、5人は助かります。
しかし、切り替えたその先にも1人の作業員…。
この時、選択肢は2つ。
何もしないで5人を犠牲にするか
ポイントを切り替えて1人を犠牲にするか?
トロッコ問題(フジテレビ「たけしの日本教育白書」より)
こんな問題を子どもに尋ねられたらあなたはどう教えますか?
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 そもそもこんな設問が子供を教育する上で必要なのか?というのが私の率直な感想です。

 例えば次の設問について皆さんはどう思われるでしょうか?

続きはこちら→


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ある健康な人がいます。仮にAさんとしましょう。
Aさんは臓器提供の意思表示をしているのですが、偶然にも彼の組織型と5人の臓器提供を待つ人の組織型との適合が確認されました。
5人はそれぞれ心臓、腎臓(2名)、肝臓、すい臓に重い病気を患っており、移植手術を大至急行わなければまもなく命を失うことになります。
Aさんの命を犠牲にして臓器移植手術をすれば、5人の命を救うことができるのです。
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 5人の患者さんはとてもかわいそうだが健康な人間の命を奪ってまで救うことはありえない、と大多数の人は考えるのではないでしょうか。
 それではあらためてトロッコの話を考えてみるとどうでしょうか?
 見方が変わった方という方もいるかもしれません。

 トロッコ問題で「ポイントを切り替えるべきではない」という考える方には、では、もし作業員が5人ではなく100人だったら、あるいは1万人ならどうでしょうか?
 切り替えることで一人の犠牲者を生みますが1万人を救うことができるとしたら…。

 さて、前述したとおり私はこれらの設問を少なくとも子供の教育で扱うべきなのか、という点で非常に大きな疑問を持っています。
 皆さんはどんな風に思われますか?

P.S.
 私は冒頭で紹介した番組を途中までしか見ていないので、トロッコ問題に対してどのような議論が番組内で行われたのか知りません。
 ご覧になった方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。

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↓今日の記事の参照サイト
フジテレビ(たけしの日本教育白書:トロッコ問題)

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atglobeの投稿(11:44:43-2008-11-23) - カテゴリ: Main TrackBacks

コメント

ゆう wrote:

これとよく似た話で、今また流行り始めた新型インフルエンザのワクチン問題がありますね。

今、国は感染予想人数の半数にも満たない数しかワクチンを作れないと言ってます。
与えられた命は、誰もが平等なはずなのに、
誰にワクチンをうつのかという命の選択がされるわけです。
これは大人でも判断が難しい問題で、
私も小学生の段階で提示する問題ではないと思いますね。
2009-08-29 00:53:35

At-Globe竹内 wrote:

To ゆうさん

コメントありがとうございます。
返事が遅くなり失礼いたしました。

>これとよく似た話で、今また流行り始めた新型インフルエンザ…
>誰にワクチンをうつのかという命の選択がされるわけです。

本当ですね。
今現実に流行している新型インフルエンザならまだそれほど論議を呼ぶ
こともないでしょうけど、もし映画「アウトブレイク」のような致死率の
極めて高いウイルスが流行したら大混乱に陥るでしょうねえ。
危機管理には「選択」も含め非常に難しい判断が必要になりますね。
2009-09-28 12:35:24

さくら wrote:

道徳性発達理論には6つの段階があり、0〜16歳の間に設けられます。発達レベルごとに考えり方が異なりそれぞれの回答を比較しているだけなので、小学生には難しいとかではなく、小学生ならどう考えるのかというのが心理学なのでは。
2015-05-06 13:52:06

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