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ロシアの元大富豪、物々交換取引所で復活か?

 アメリカ発の経済不況が世界各地に飛び火していますが、ロシアにおいても状況は同じです。
 1991年のソビエト連邦崩壊後もしばらくは冬の時代が続いていたロシアでしたが、最近5年間は急速に景気が上向き、好況に沸いていた最中でのこの大不況ですから、ロシア政府にとっても頭の痛いところでしょうね。

 ところで今日の話題は、4年前まではロシアの億万長者ビジネスパーソンだった、ゲルマン・ステルリゴフという男性のお話です。

ステルリゴフさん(Mr. German Sterligov)

 ステルリゴフさんは、ソ連崩壊の頃に始めた商品取引ビジネスが大当たり。加工魚介類から鉄鋼、石油といったあらゆる商品取引を行い、その手数料を徴収して一大資産を築きました。弱冠24歳という若さでの成功話はロシア中に響き渡ったといいます。エリツィン元大統領の誕生会に招かれたこともあったそうです。

 しかし彼はそれだけでは満足しませんでした。金に踊らされる世の中を憂い、政治家を目指したのです。

 ところが結果は散々でした。2002年のクラスノヤルスク知事選、2003年のモスクワ市長選と続けざまに立候補しては落選。しまいには2004年の大統領選に出馬しようとしましたが、「届け出書類に公証人の証印がない」のいう理由で出馬取り消しとなってしまいました。

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 選挙資金に使い果たしたおかげで資産のほとんどを失ったステルリゴフさんは2004年、家族を連れてモスクワから100キロ離れた静かな森の中の家へと 移り住みました。家畜として羊やヤギ、鶏、牛などを飼いながら、ほぼ自給自足の生活をしていたそうです。

ステルリゴフさん − お子さんは5人いらっしゃるそうです。

 しかし彼に千載一遇のチャンスが訪れました。不況です。

 この底の見えない不況により、またあのソ連崩壊当時のような大不況状態になり、商品の現金化が難しくなることを予測したステルリゴフさんは、商品の『物々交換取引所』を設立すると発表したのです。"昔取った杵柄(きねづか)"ってやつですね。

 現在、その取引所を設置するための準備にかかっており、ジョイントベンチャーを立ち上げ、すでにニューヨーク、ロンドン、ブリュッセル、香港、パリ、シドニーにオフィスを構えており、今後、イスタンブール、ベルリン、ミランを始め世界に1000拠点を構える構想だといいます。
 さらに彼が言うにはロシア国内だけで15000人の雇用を計画しているのだとか。さすが元億万長者、言うことがでかいですね(笑)。

 ある専門家の話によると、確かに不況が深刻化すれば現金の流動性が悪くなり、このビジネスが成功する可能性があるといいます。また別の専門家は、いくら景気が悪化してもソ連崩壊のときのような状態にはならないだろうし、第一どうやって資金を集めるつもりなのか、と疑問符をつけています。

 ステルリゴフさんいわく、「すでに数百万ユーロ(数億円)を使っている」そうですが、果たしてうまくいくのでしょうか。

 不況を逆手に取ったビジネス、もしかすると皆さんにもチャンスがあるのかも(?)しれませんね。

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↓今日の記事の参照サイト
The Moscow Times(Millionaire's Crisis Plan: Return to Bartering)
Wikipedia(ロシア)
読売新聞(「金だけの人生、もうたくさん」…ロシアの元青年実業家)

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atglobeの投稿(18:01:04-2009-01-27) - カテゴリ: 世界経済に関するニュース TrackBacks

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