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アメリカの学校事情−今日のニュースから

 今日は「学校」に関するニュースから、アメリカの学校教育現場の苦悩を紹介しましょう。

 まずはインディアナポリスの記事から。地元の高校で行われる劇の内容について、一人の教育委員が「N・ワード」が何度も出てくることを理由に反対しているというものです。N・ワードとは差別的に黒人(アフリカンアメリカン)を指した「Negro」という言葉のことです。

 その反対している人はアフリカンアメリカンの女性なのですが、彼女にとってはこの言葉を聞くたびに非常に悲しい気持ちがよみがえるのだといいます。

 しかし同じ黒人の学校関係者の中には劇の公開に賛成する人もいます。なぜならこの劇は過去のアメリカの差別社会を描いた、いわば生徒たちに差別の醜さを教えるために選ばれたものだからです。
 テーマはいいがその言葉は使って欲しくない、でもその言葉がないとうまく観衆に伝わらない、難しい問題ですよね。

続きはこちら→


 続いての記事はヒューストンの学校からです。高校の地理の先生が、2人の黒人の生徒に対して差別的な呼び方を何度も続けていたため、3日間の停職と他の学校への異動を命じられたというものです。

 これに対して保護者たちの怒りは収まらないようです。3日間は軽すぎる、それも有給の停職ということで激しく抗議しています。
 
 この記事を読むと、差別についての教育がうまくいっていないんだなとわかりますね。先生がこの有様なんですから。

 最後におまけの記事。ブロックトンの小学校で、1年生の男の子が同級生の女の子に性的嫌がらせをしたということで3日間の停学になったそうです。小学校1年生ですよ。

 この男の子は、先に女の子が先に触ってきたので触り返した、とお母さんに言ったそうです。また、泣きながら「僕おまわりさんに連れて行かれるの?」と母親に聞いたとも記事にあります。

 当然ながら母親は激怒して学校へ抗議しているそうです。実際どの程度の嫌がらせをしたのかわかりませんが、小学校1年生ということを考えると停学という罰はどうなのかとも思います。

以上、全て今日のアメリカの記事からでした。

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atglobeの投稿(20:06:21-2006-02-09) - カテゴリ: 人種問題に関するニュース TrackBacks

コメント

atglobe wrote:

 3日間の停学になった小学校1年生の男の子の話ですが、11日になって学校側が謝罪したそうです。
 この6歳の男の子は別の学校へ転校することになったようです。この子の受けた心の傷が少しでも早く消えるといいのですが…。
2006-02-13 20:37:18

Jun@USA wrote:

過去に北米(アメリカ・カナダ)21教委、100数校を公式訪問した事があります。
テキサスのある教委の(当時)38歳の女性校長(日本の中学校に相当する学校長)で、3年で掃き溜め最下位中学を教委内3位の学力まで引き上げ、生徒たちに「お姉さん(というよりは姉貴)と慕われている校長と懇意になった事があります。
この校長が「私が就任した時、ホームレスの生徒が3人居ました」
「その子たちへの対応は?」
「私は教育者であって、民生委員ではありません。私には何もする権限はありません」
「・・・・」
「2人の子は私が個人的に(校長としてではなく)養子に引き取りました。一人は施設から学校に通っています」
この校長、学校祭に革ジャンでハーレーの後ろの乗って舞台に上がったと、教委内でも有名な校長なんです。

イリノイ州のある教委でお会いした年配の女性校長
お子さんが障害を持っていて、担任と面談を繰り返すうちに自分でも障害や教育について勉強をし、ついに夜学で教育学部を卒業し、障害児教諭の免状(教諭免状+障害児教育免状)を取得。
擁護教諭を続けながら、夏休みと勤務明け時間を利用して、学校管理職免状(教頭・校長免状)を取得という、いち保護者が自分の子の教育の方法を模索しているうちに校長にまでなってしまったという女性でした。

シアトルのある教委を訪問した時、ホームレスの為の学校(小・中・高、複学)を拝見しました。
校長は、「当校では、毎朝スクールバスが8つのシェルター(ホームレス保護施設)を回って就学年齢の児童・生徒を通学させています。
それらの児童・生徒と一緒に、義務教育を修了していない保護者が通学しているケースもあります。
(無償教育は18歳までなので、18歳を超えている場合厳密には教委運営の公教育は受けられないのですが、保護者という事で特例としているそうです)
「シェルター以外のホームレスは通学出来ないのですか?」
「そこに就学年齢の児童・生徒が居れば、うちのスクールバスはどこかの橋の下でも空きビルでも倉庫でも迎えに行きます。でも、残念な事に橋の下や空きビルに居るホームレスは、翌日迎えに行ってもどこかへ行ってしまってもう居ない事が多いんです」
児童・生徒の為に、寄付で集めた子供服が沢山置いてある部屋があって、シャワーが沢山並んでいる部屋もありました。
シャワーに入れて擦り切れた服を着替えさせて、スクールバスでシェルター送り返してあげる日課だそうです。
教委運営の公立学校でした。
校長に他の学校に転勤なさりたいと思われた事はありますか?と尋ねると、「私はこの学校で教育者としての一生を終えるつもりです」

長文、失礼しました。
どうしてもご紹介したいアメリカの教育事情の一端があったもので・・・・
2007-04-14 20:32:17

Jun@USA wrote:

訂正:
イリノイの女性校長のご紹介文で、『養護教諭』と書いてしまいました。
特殊教育教諭(Special Ed Teacher)の誤りです。
通常の教諭免状+(州教育庁の規定によって格差がありますが)およそ2年の特殊教育免状を取りますから、日本で言う修士にあたると思います。
2007-04-14 20:39:32

Jun@USA wrote:

連続投稿申し訳ありません。
ある教委を訪問した時、「当教委内に、給食費免除(国庫補助)を受け、更に朝食も学校で取っている(州、連邦、教委からの補助)を受けている児童数が50%を越える小学校が3校あります」と説明されました。
どこの教委だったか失念してしまいました。
1990年代後期、ロスアンゼルスの公立小学校全体給食費免除保護(児童の給食費は教委へ国庫補助金でまかなわれる形)率は38%でした。
すみません、関連業務から離れて久しいので最近の数字は判りません。でも、決して状況は好転していないと思います。
2007-04-14 20:46:57

atglobe wrote:

To Jun@USAさん

チャンスを求めて日々やってくる多くの移民、成功するのはほんのわずか
でしょうが、そこまでいかないまでも祖国に戻るよりはまだましと、
アメリカで不法滞在を続けることになる…。
自由の国アメリカの暗部といえるのでしょうか。

資本主義(市場原理主義)の先頭を走るアメリカでは、自由競争が当たり前、
これからも生活格差は広がる一方なのでしょうね。日本も同じですが…。

そんな中で救いなのは、Jun@USAさんが紹介してくださったような方々の
"人間の心"でしょうか。
2007-04-16 10:55:25

Jun@USA wrote:

この給食費の免除を受けている低所得者家庭の児童・生徒たちは決して不法移民の子たちばかりではないんです。
どちらかと言うと、生まれた時からアメリカ国籍を所有するアメリカ人である場合が多いようです。
(不法移民は生活保護を受けられないケースが多いですから)
しかも、私が見た限りではこれらの児童・生徒たちはマイノリティとは限っていないようでした。
それで、ちょっと裕福な(中流以上)家庭は小学校から私学へ入学させるケースが多いようです。

市場原理主義から派生した教育と言うとやはりクリントン政権が奨励したチャータースクール(公教育の民営化)を思ってしまうのですが、あれからおよそ10年。
われもわれもと公費での学校運営に乗り出した民間人の方々が今はどんな状況になっているのかと多少気にもなっています。
2007-04-16 15:04:38

atglobe wrote:

To Jun@USAさん

>どちらかと言うと、生まれた時からアメリカ国籍を所有するアメリカ人で
>ある場合が多いようです

そうなんですか、それは意外でした。
確かに、グローバル化で低所得者層の人々の仕事が中国やインド、東南アジア
など海外へ流出していますから、思うように職にありつけない人が増えている
でしょうね。
2007-04-16 18:06:05

Jun@USA wrote:

現状と統計のどちらもわからないのですが、多分日本でも外国人のホームレスは居ないのではないかと思うんです。
多分、そんなに貧困最低の生活をしている外国人も居ないのではないかと思います。
勿論、工場のラインで働き、夜は仕出屋さんでバイトして・・・・と過酷な労働をしている人たちは沢山居ると思いますけど・・・・。
以前、近所に住んでいたブラジル人家族が日本に住んでいた事があって(下の息子は日本生まれで上の娘は日本で小・中学へ通っていた家族)世帯月収が80万円だったと言っていました。
でも、それこそ夫婦でめちゃくちゃ働いていたらしいです。
僕が見る限りでは、アメリカでも同様に外国人らしきホームレスは見かけませんし、外国人は生活保護を受けられない(誰にも助けてもらえない)ので、そうならないように最低の賃金でも数と時間でこなして一生懸命生活しているように見受けられます。

逆に、超億万長者のグループに外国人(外国籍保持者)が結構居るみたいですね。
参考までにWikipediaの統計をご紹介します。
高所得者層順位の一位がアジア系というのが興味をひきます。
http://en.wikipedia.org/wik...

確か、別の統計で教育(文化やマナーなどの『教育』ではなくて、学歴や資格取得)に熱心なのもアジア系が一位だったと思います。
2007-04-17 16:45:52

atglobe wrote:

To Jun@USAさん

>多分日本でも外国人のホームレスは居ないのではないかと思うんです…
>多分、そんなに貧困最低の生活をしている外国人も居ないのではないか…
外国人のホームレスの人はいます(テレビで特集を見たことがあります)が、
確かにそれほど多くはないと思います。
賃金については、製造業などでは外国人労働者を最低賃金よりも低い給料で
こき使う企業が時々取り締まられているように、かなりの低賃金でぎりぎりの
生活を強いられている外国人の方は少なくないように思います。
また逆に、特にアメリカではチャンスを求めてやってきた外国人が大成功を
収め、夢のような財を築くという成功話も多いですよね。

アメリカも日本も同様なのでしょうが、外国人労働者の所得格差はかなり
大きいのかもしれませんよ。
2007-04-17 21:01:21

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