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罵られ、水をかけられ、「はい採用です」−ロシアの面接風景

 今日はロシアの企業で最近流行っているという、ちょっと変わった採用面接の方法についての話題です。その面接の風景とはこんな感じです。

 26歳のナターシャさんは、採用面接を受けるためにある企業を訪問しました。
面接官の女性も感じのよさそうな人で、面接はスムーズに進んでいるように思えました。

 ところが次の瞬間、面接会場のムードは一変しました。

 その女性面接官が急に、ナターシャさんに向かって「経歴を偽っている」と罵り(ののしり)始めたのです。そして怒鳴られながら帰ろうとするナターシャさんに彼女の履歴書を投げつけました。

 面接官のあまりに突然だった態度の変化に驚き、ショックを受けて家に帰ったナターシャさんでしたが、しかし、驚くのはここからです。なんと翌日その企業からナターシャさんへ「採用」の連絡が入ったのです。

続きはこちら→


 ロシアでは近年、企業間の競争が激化してきており、各企業とも優秀な人材を確保するために知恵を絞っているようです。

 そこで現れたのがこの手の面接手法、罵るだけでなく「水をかけたり」、「プライベートな質問をぶつけたり」といった荒業も使われるそうです。要するに想定外のことが起こったときの反応を見るわけですね。

 企業の担当者は、「この面接でその人の本当の性格がわかる」と言っていますが、ロシアの多くの人々はこれらのやり方に反発しています。

 まあ当然ですよね。もしこんなことが日本や欧米で行われたら、間違いなくその企業は訴えられ敗訴するでしょう。でも確かに、この面接で人の本当の性格がわかるというのは一理あるような気もしますが…。

 ところで日本の企業で行われている面接での質問内容についてですが、欧米の国々では人権侵害になってしまうものが結構あります。例えば欧米では「家族」に関する質問はタブーです。というよりも、本人の責任が及ばない部分に関する質問は一切タブーと言った方がいいかもしれません。「どこで生まれたか?」や「兄弟はいるか?」などもだめです。もちろん人種や性別につながる質問はご法度です。

 ロシアといえば、過去に当ブログでこんな記事を取り上げたこともありました。こちらもお楽しみください。↓
ロシアの「ちょっとやりすぎ!?」ないたずら

↓今日のニュースソース
THE AUSTRALIAN

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atglobeの投稿(13:36:54-2006-07-03) - カテゴリ: 世界文化に関するニュース TrackBacks

コメント

TiC wrote:

ののしられてどんな反応をすれば採用になるんでしょうか?ロシア人の考えることはわかりません。
2006-07-03 15:01:21

atglobe wrote:

To TiCさん

コメントありがとうございます。
少し記事を要約しすぎたため、少しわかりずらかったかもしれません。

記事を補足します。

罵られたり侮辱的な扱いを受けても怒りを表さない人は、「野心が無く、
将来の脅威になることのない従順な部下が欲しいという経営者にとって
最適」だそうです。
逆に、言い返すなど攻撃的な反応をする人は、「精神的な強さを持ち、
リーダーとなれる資質を持っている」ということなのだそうです。

またロシアでは採用の条件として、社長の好みの顔に整形するよう要求される
こともあるそうです。
2006-07-03 17:16:51

ちゃめ wrote:

 ちゃめです。
 こんにちは。
 恐ろしい面接風景ですね。

 でも…、日本でも応募者を故意に怒らせて反応を見るような手を使うような…。
 もっとも、オブラートに包んでいますが…。

>社長の好みの顔に整形するよう要求される…
 そこまでするんですか!
 ロシアのボスはすごい権力者ですね。
 お国柄なのでしょうか?
2006-07-05 10:07:13

atglobe wrote:

To ちゃめさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

>日本でも応募者を故意に怒らせて…
そうですね。採用面接は面接官と受験者の心理戦ですから、熟練した面接官は
それぞれ様々な攻撃?パターンを持っていますよね。

>ロシアのボスはすごい権力者…
私もロシアの内情に詳しいわけではありませんので何とも言えませんが、
共産主義から資本主義への変わり目の時期で、まだ混沌としているのでは
ないでしょうか?
企業間の競争が生まれ、そちらの方が優先されて、人権とかプライバシーの
問題は後回しになっているのかもしれませんね。
2006-07-05 10:58:52

きのこ wrote:

圧迫面接の最強バージョンみたいですね。
日本でも急に黙って相手の出方を見るやる方とかありますけど、水をかけるとは。
もし採用されなかった場合、恨みが残らないのでしょうか・・・。
2007-12-08 14:52:54

atglobe wrote:

To きのこさん

コメントありがとうございます。
返事が遅くなり申し訳ございませんでした。

>もし採用されなかった場合、恨みが残らないのでしょうか…

そうですよね。
私も仕事柄、面接官をさせていただくことは多いのですが、その際
いつも忘れないようにしているのは、企業にとって「全ての人が
お客様」となりうる、ということです。
そう考えればとても水をかけるなんてことはできないですよね。
2007-12-14 09:22:45

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