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消えた聖地エルサレム − 言葉って難しい!

 「エルサレムが町ごと消えちゃった?」という怪事件?が起こったのは、エルサレムの英語版観光パンフレットでの話です。

 もともとのヘブライ語版の観光パンフレットでは、"Jerusalem. There is no city like it!:エルサレム、世界に2つとないすばらしい街!" という意味合いのキャッチフレーズがあったのですが、これが英語版に翻訳された時に"Jerusalem. There is no such city!:エルサレム?そんな街はないよ!"となってしまったのだそうです。

 この英語版のパンフレット、イスラエル国内ですでに数万部が配られてしまっているそうですが、一体どう対応するのでしょうか?

 記事タイトルの通り言葉(外国語)とは、文化の違いも相まって非常に難しいものです。ニュアンスが伝わらないことなど日常茶飯事です。そこで今日は世界の翻訳苦労話をちょっと集めてみました。

続きはこちら→


 まずは2008年に北京オリンピックが予定されている中国からの話題。

 中国の街にはおかしな英語があふれているそうです。"Welcome!:ようこそ、歓迎"が、"Welcome to come!:comeにようこそ"となっていたり、"Be careful, slippery slopes.:スロープは滑りやすくなっているのでご注意ください"とするところを、"To take notice of safe: The slippery are very crafty.:安全に注意、滑りやすい(スロープ)はとてもずる賢い"としていたりします。

 そこで政府は北京オリンピックまでに、チングリッシュ:Chinglishと呼ばれているこのおかしな英語を一掃しようとがんばっています。

 続いては今年のミスユニバースのお話。

 沖縄県出身の知花くららさんは、2006年ミスユニバースに出場し準ミスに選ばれました。日本人としては1959年ミスユニバースに選ばれた児島明子さんに次ぐ快挙です。

 ところが後日、一部のファンや関係者からある疑問の声が上がり始めました。それは選考の対象となっている候補者の考え方や思想を問うインタビューで、知花さんの発言に対する通訳者の微妙な誤訳が選考に影響したのではないか、というものです。

 その微妙な誤訳とは、質問者からの「もし人類の過去の歴史を変えられるとしたらあなたは何を変えたいですか?その理由も答えてください。」という問いに対し、本人が言った「もし男性による女性への差別(搾取)や暴力をなくすことができたら、きっと世界をもっとすばらしいところにできると思う」の部分を、通訳者が「もし男性が差別や暴力を放棄すれば世界はもっとすばらしいところになると思う」と訳したというものです。

※知花さんの発言部分は英語のソースから私が翻訳したものなので、本人の実際の発言と若干違うかもしれません。というよりも違う可能性が十分あります。翻訳したものを翻訳しているんですから(笑)。

 あまりにも微妙な違いですが、確かに若干ニュアンスが違うかもしれません。ただこの部分がもし正しいニュアンスで通訳されていたとしても、彼女がミスに輝いていたかどうかはわかりません。
 それに最近では「ミスユニバースは女性差別の象徴である」と訴える人も出てきているのですから皮肉なものですよね。

 日本人同士が日本語で話していても、ときにニュアンスが伝わらず誤解を招くこともあるわけですから、母国語や文化などの背景が違うもの同士がコミュニケイトすることが難しいのは当然といえば当然ですね。

↓今日の記事の参照サイト
ABCニュース(エルサレムのニュース)
China.org(中国のニュース)
ウィキペディア(Chinglish)
ウィキペディア(Kurara Chibana)

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atglobeの投稿(16:04:31-2006-09-25) - カテゴリ: 世界の面白ニュース TrackBacks

コメント

Ben Hattori wrote:

「海外へ一人だけで行ったことがある」というと、驚く人が結構います。続けて相手いわく、「英語ペラペラなんですか?」。それに答えて私、「いや、そんなには。たぶん向こうの幼稚園児か小学校低学年くらいですよ」。というと、微妙な間と表情が返ってきたりします。
確かに向こうの幼稚園児や小学校低学年は、テレビのニュース解説や契約書が100%理解できるわけではありません。かといって、そのレベルでは大人とコミュニケーションが完全にとれないので生きていけない、ということは全くありません。
結局、言葉は「数あるコミュニケーションツールの一つ」だけど、「コミュニケーションそのものではない」ということなんですよね。そのことに気づいてない人、あるいは言葉だけのコミュニケーションを過信してる人って結構いるように思います。
そういう意味では掲示板・ブログ・SNSとかも実は同様ではないか、と密かに思ってます。「ネットだけのコミュニケーションだけで、オレの何がわかったって? 完全にわかったつもりにならんでくれ!」な〜んて。そんな理由から小生、オンライン上の自己表現には、未だに完全には抵抗感を拭いきれてないままの、古いアナログ人間であります・・・。
2006-09-25 20:02:38

atglobe wrote:

To Ben Hattoriさん

>言葉だけのコミュニケーションを過信してる人って結構いるように…
そうかもしれませんね。だからこんなにたくさん英会話教室があるのでしょうか?
海外へ行って現地の人たちと仲良くなれるのは必ずしも英語が上手な人ではなく、
ほとんど英語はしゃべれないけどみんなと楽しくコミュニケーションできる人たち
だったりしますよね。
国籍は違っても「人と人」ですからね。

>そういう意味では掲示板・ブログ・SNSとかも実は同様ではないか…
遠くの知らない人たちと知り合える、という意味で便利な道具だということは言える
と思いますが、Benさんがおっしゃるとおり所詮は「言葉」の世界、その限界と危うさ
を感じています。
2006-09-25 21:41:34

ちゃめ wrote:

 端から見てると面白い誤訳ですが、イスラエル人にとってはとんでもないミスでしたね。
 政治的に見ると、洒落にならない誤訳、でしょうか?

 日本人なのに日本語が通じない人、居ますね(笑)。
 まぁ、話を聞いていないのに「ウン、ウン」とか言ってみたり、「判ったよ」と言ったりすることも、我が身を振り返れば無きにしも非ず…。
 コミュニケーションは言葉だけではないですね〜。
2006-09-26 00:17:48

atglobe wrote:

To ちゃめさん

>話を聞いていないのに「ウン、ウン」とか言って…我が身を振り返れば無きにしも非ず…
私もありますねー、反省。
特にテレビのニュースを見ながら考え事をしているときに話しかけられると、習慣なのか
相槌はタイミングよく打っているものの話は全く聞いておらず、相手が全部話し終わって
から「えっ、何だって?」となってしまうことが時々あります。
2006-09-26 18:32:45

シネマチックネオ wrote:

私、ドキュメンタリー映画『9.11-8.15日本心中』(11月4日(土)より公開・重信メイさんが主演しています)を配給しておりますシネマチック・ネオと申します。偶然、こちらのブログを拝見いたしまして、是非、試写(特別一般試写・東京なかのZEROホール・9/29:19時〜予定)にて本作をご覧いただければと思います。試写チケットを送らせていただきますので、返送メールにてお知らせ下さい。宜しくお願い致します。(本作の詳しい情報はhttp://www.nihonshinju.com/をご覧下さい)
2006-09-27 22:54:24

うんこサマ wrote:

日本語で「こんにちは」ってイスラエル語でなんて言うんですか?
できればカタカナで教えて下さいm(_ _)m
2010-11-19 14:43:04

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