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貧困の根絶こそがテロの撲滅への道筋 −ユヌス氏ノーベル平和賞受賞

 日本でも大きく報道されたのでご存知の方も多いと思いますが、バングラディッシュでグラミン銀行を運営するムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏が、12月10日ノルウェーのオスロで開かれたノーベル賞授与式でノーベル平和賞を授与されました。

グラミン銀行のホームページへ
 グラミン銀行は、バングラディッシュの農村に住む多くの貧困者層、中でも主に女性の自立を助けるために無担保で小額の貸付を行っています。"マイクロ・クレジット"と呼ばれるこの貸付により、女性たちは貧困から脱出する"チャンス"を得ることができます。

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 バングラディッシュでは女性の社会的地位が低く、女性たちが社会的に自立することは簡単なことではありませんでした。ユヌス氏はお金を貸すことで、仕事をしたいという意欲を持つ女性たちにその夢を実現するチャンスを与えているわけです。現在、グラミン銀行の貸し付けを受けている人の数は674万人にも達し、その97%は女性だそうです。

 この事業を始める当初は、「日々の生活もままならない貧困者にお金を貸して回収できるの?」という否定的な意見も多かったそうです。それでもユヌス氏が信念を持ってスタートしたこの銀行、借金の返済率は97%に達するそうです。

 グラミン銀行のマイクロ・クレジットをお手本に、今では世界中の貧困に悩む途上国でこの取り組みが試されているそうです。

 最後にユヌス氏の語録で締めくくりましょう。

「2001年のテロ事件、そしてイラク戦争が起こってから、世界各国のリーダーたちの注目は"貧困の撲滅へ向けた戦い"から"テロとの戦い"へと変わってしまった。私は信じている。武力(戦争)ではテロを撲滅することはできないと。」

「世界からテロをなくすためにはその原因となっているものを解決する必要がある。貧困者層の生活レベルを向上させるために投資をすることは、武器(戦争)に金を使うより効果的な方法だ。」

「私たちみんなが信じれば、必ずこの世界から貧困を根絶することができる。(近い将来には)貧困という言葉は博物館でしか見られなくなるだろう。」

↓今日の記事の参照サイト
グラミン銀行のウェブサイト
Aljazeera.net(ニュースソース)
CNN(ニュースソース)

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atglobeの投稿(11:50:07-2006-12-11) - カテゴリ: 世界経済に関するニュース TrackBacks

コメント

ちゃめ wrote:

 この人のやっていることは、本当にいいことですよね。
 本来の金融機関の役割って、本当はこういう事じゃないのか?と思ったりします。
 こんな人が頑張っているなら、まだまだ世界は捨てたもんじゃないですね。
2006-12-11 23:32:54

At-Globe竹内 wrote:

To ちゃめさん

コメントを頂いていながら返事が遅くなり申し訳ございませんでした。
最近は出張が多いものですから…。

>本来の金融機関の役割って、本当はこういう事じゃないのか…
国が政策を打ち出していかないと難しいかもしれませんね。現状では
残念ながら政府も役人も汚職まみれで期待できそうもありませんが…。

>まだまだ世界は捨てたもんじゃないですね…
ちゃめさんのおっしゃるとおりです。
こんなニュースばかりなら、きっと世界はもっと素敵な場所になります
よね。
2006-12-15 18:03:17

atglobe wrote:

ユヌスさんが政界入りを目指すようです。
バングラディッシュ国内ではユヌス氏を大統領に推す機運が高まっている
そうですから、数年後にはユヌス氏の大統領就任なんてこともあるかも
知れません。
2007-02-09 09:49:06

きらら wrote:

貧困を無くすために我々ができることは何でしょうか?

『16の決意』を知り、お金を出したことが良かったんじゃないと思いました。本人の考えや習慣を変えたことが、良い結果に結びついたのだと思います。

お金だけを出すのでは、何も変わらないんです。

本人や、国、すべての人々の考えや習慣を変えなければいけない、と私は思います。
そのために我々ができることは何でしょう?
2010-09-10 10:01:14

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